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ドえむ日記

日常生活で出せない某アイドルくんへのこじらせた愛を垂れ流すブログ。非ヲタのふりをして生きてます。

『ファウスト』

 

物語系記事第2弾。

 

きっかけは、文学部の知人に「ファウストって知ってる?」って聞かれたこと。片手間に話を聞いてたから咄嗟に「あー舞台のやつ?」って返してしまったが、言い終わった後にハッとした。何故なら彼女の顔がハテナでいっぱいだったからだ。

 

※ジャニヲタなら知っている人も多いと思うけど、少し前にA.B.C-Zの河合くんと五関さんがミュージカルをやっていました。しかし、ジャニヲタであることを隠しているわたしがこのことを「知っているはずもなく」、その場をどうにか誤魔化しました。

 

どうやら話は小説版『ファウスト』のことだったらしい。実は、暇で暇で死にそうだったときにゲーテの『ファウスト』を読んだことがあったりする。くそつまんなかったからすぐにやめたけど。(ごめん)

 

人がほぼほぼ一生かけて書き上げた超大作に対して「くそつまんない」と言うのは自分でも失礼と思いつつ、けどやっぱり面白くはなかった。元となった伝承自体はすごい興味深いなって思ったけど。

 

以下、ファウストのあらすじです。(今回もwikipediaさま引用)(良い子は真似しないでね!)(論文には使えないよ!!)(参考文献にwiki上がってたら教授によってはガチギレするから気を付けてね♡)

 

【第一部】

ファウストが悪魔メフィストと出会い、死後の魂の服従を交換条件に、現世で人生のあらゆる快楽や悲哀を体験させるという契約を交わす。ファウストは素朴な街娘グレートヒェンと恋をし、とうとう子供を身籠らせる。そして逢引の邪魔となる彼女の母親を毒殺し、彼女の兄をも決闘の末に殺す。そうして魔女の祭典「ワルプルギスの夜」に参加して帰ってくると、赤子殺しの罪で逮捕された彼女との悲しい別れが待っていた。

【第二部】

皇帝の下に仕えるファウストは、メフィストの助けを借りて国家の経済再建を果たす。その後、絶世の美女ヘレネーを求めて、人造人間ホムンクルスメフィスト達と共にギリシャ神話の世界へと旅立つ。ファウストヘレネーと結婚し、一男を儲けるが、血気に逸るその息子はやがて死んでしまう。現実世界に帰って来たファウストは、巧みな戦術で皇帝を戦勝へと導き、広大な所領を授けられる。やがて海を埋め立てる大事業に乗り出すが、灰色の女「憂い」によって両眼を失明させられる。そしてメフィストと手下の悪魔達が墓穴を掘る音を、民衆の弛まぬ鋤鍬の音だと信じ込み、その時に夢想する幸福な瞬間について「この瞬間が止まってほしい」とも言えるのだと云う想いを抱きながら死ぬ。その魂は、賭けに勝ったから自分の物だとするメフィストフェレスの意に反して、かつての恋人グレートヒェンの天上での祈りによって救済される。

 

……だそうです。個人的に第一部が好き。

 

と、前置きが長くなってしまいましたが、


もしも死後の魂の服従を条件に、なんでも願いを叶えられるのならば、わたしも悪魔と契約してしまいそうです。魔女狩りとか怖いけど。


ある日目の前にメフィストが現れてしまったら、わたしはその誘惑からは逃れらないと思う。


現に、「〇〇日からツアーやります」の一言で、通帳を引っ張り出して支出を考え始めるくらいには従順な女だから。(ラストは歯が浮くようなセリフだけど、言ってみたかった) 


「来てくれ」とか「コンサート後の魂の喪失感を条件に、夢のような2時間をあげよう 」って言われていないのに、ツアー=幸せって覚え込んでるわたしは愚かにもATMに成り下がるのである。


自分からお金を払って束の間の幸せを掴もうとするキモオタが「なんでも叶えてあ・げ・る」なんて言われたら、死後の魂くらい平気で差し出しちゃう。何ならオプションで通帳付けちゃう。


たぶんジャニヲタにはなかなかのファウスト力が備わっているんだと思う。だって、自担と叶えたいことのあれやこれは数え切れないほどあるんじゃないでしょうか?


わたしがファウストだったら、メフィスト(悪魔)はジ〇ニーズ事務所。アイドルはそれなりに好きだけどのめり込むほどではなかった中学生のわたしに対して、悪魔はこう囁いた。


「かわいい子いるよ。」


「ちょっとだけなら怖くないよ」


「デビューコン行っちゃえ♡」


さらに悪魔の手下(すでにジャニーズにのめり込んでた友人)に、


「楽しいよ!」


「そんながっつり応援する必要はないんだよ~」


ってあっまーーーいことばを掛けられて、沼へ。気づいた時には肩まで浸かっててもう自分の力では這い上がれなくなってしまいました。


〝ちょっとだけなら〟〝どうせすぐ飽きる〟(わたしは基本的に自分でも引くくらい飽き性)って本当に軽すぎる気持ちでなんとなく「この人かっこいい!」って思ったのが伊野尾さんでした。あれから10年、メフィストは未だにわたしを離してくれません。


ところで、ファウストメフィストと、この瞬間がいつまでも続いてほしいことを口にしてしまったら、ファウストは死に、その魂はメフィストのものになるという賭けをしてしまいます。そこで出てくるのが、かの有名な 【時よ止まれ、そなたは美しい。】というセリフである。(これが1番書きたかった)


わたしはコンサートのアンコール前の最後の曲が終わった時に、「この時間がいつまでも続けばな」って毎回思ってしまう。だけど、それはたぶん「時よ、止まれ」とはまた別の感覚で、矛盾してるのは分かってるけど、時間は進んでほしいけど終わりはきてほしくないっていう感覚に近い気がする。


本当にこの瞬間そのものが美しく、ここで時間が止まってほしいって願うことってどういう瞬間なんだろう。


必死に考えた結果、たぶん自担と0センチの距離になった瞬間か、控えめにいうとコンサートで自担とふたりだけの世界に突入した瞬間なんじゃないかな。自分の命と引換に止めてもらうんだから、それくらいの贅沢は許してほしい。


こんな偉そうなこと書いてるけど、その一方でもうメフィストという名の事務所に魂の服従を誓ってるようなもんだから、きっとわたしはすでにほぼ無意識に、


「時よ止まれ、そなたは美しい。」


と囁いてしまったのだろう。


たぶん、デビューコンで。


だから、これからも恐らくメフィストはわたしを逃してくれません。いつか伊野尾さんという名のグレートヒェンが魂ごとわたしのことを救済してくれることを祈るばかりです。